Life is like a cloudy day

VTuber、声優、ポケモン、アニメ

「コミュニティの一生」現象がにじさんじ内で起きている(かもしれない)、にじさんじライバーのリアルな収入を予測する

僕自身について

プレアです。今は本垢Twitter休止してます。

去年の春ぐらいからVを見てます。まだ学生なので内容ガバガバ説ある。

主なにじさんじ推しは葉加瀬冬雪、天宮こころ、空星きらめetc.

他の箱で好きなのはホロの天音かなた、湊あくあなど

はじめに

途中で話が脱線したり、論拠の補強のために具体例を用いて長くなってしまっているので流し読みぐらいをおすすめします。

自分はただの視聴者であり、ここに書いてあることは基本意見ベースです。異論はあって当然なのは承知しております。そしてにじさんじの衰退を望んでいる訳ではありません。

以下本題

コミュニティの一生をなぞらえているかもしれないにじさんじ

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コンテンツ、あるいはコミュニティの一生とは10年以上ネットで語られている、この黎明から衰退までの流れのことである。昨今、VTuberがスパチャランキング上位を独占するなどブームだと言われているが、終わるはずのないと思われていたニコニコのようにいずれこの時代にも終わりは来るだろう。

そしてこの流れがにじさんじのファン側だけでなく、ライバーたち自身で発生しているように思える。なんならV界隈全体の流れとすら感じる。

 

別にこの記事に「最近のにじさんじの新人はつまらない」と批判する気持ちはない。何を隠そう、自分自身、つい先月デビューした空星きらめのファンである。そしてその同期の金魚坂めいろの配信も、その後にデビューした新人の配信や切り抜きにも忙しいながら多少は目を通している。

特に最近では北小路ヒスイの高い歌唱力には非常に魅了された。

しかし問題は、デビューした新人が例え高い能力を持っていたとしてもそれ相応の注目を得ることができていないことである。また、高い歌唱力を持つライバーなどは既に多く存在しており、唯一性、他との差別化が出来ないため視聴者が伸び悩むケースが多いと感じる。

そのように現状のコンテンツに満足しているにじさんじリスナーが新人にあまり興味を持たないという事態が発生しているのだ。

事実、にじさんじは既に100人を超える人員を抱えており、それを全て網羅するのは不可能と言って差し支えないだろう。(実際活動頻度が高いのは75人ぐらいだが)

また、ホロライブと比較すると、5期生の初配信は全て同接10万超えと、界隈から大きく注目されていた。一方でにじさんじの新人5人(セレじょ)の初配信は昼だったことも相まってか2万人程度だった覚えがある。これは明らかに以前より数字が落ち込んでいる。アーカイブの視聴回数もこの数字と同じく、初配信にしては少ないと感じる数字だ。

このように新人の数字が伸びず、伸びていない=面白くないという先入観を人に植え付けてしまう。これが個人勢なら話は違うかもしれないが、にじさんじに所属している以上、注目される舞台が用意されているにも関わらず人気を獲得できていないのだからそれは面白くないという推測に繋がる。

ここで考えてみよう。実際に面白くないという可能性を。

配信が面白いか絶対的評価を下すことは主観によるため不可能のため、「面白い」の代わりに「数字を稼げている、万人受けに近い」という評価基準を用いると、最近の新人の評価は一人一人で大きく異なる。

登録者数で見ると、ここ1年でデビューしたライバー36名

10万未満 12名 (直近デビューの5名含む)

10~20万 19名

20万以上 5名 アルス・アルマル、星川サラ、黛灰、加賀美ハヤト、夜見れな

にじさんじ公式チャンネルの登録者やにじさんじ内トップの月ノ美兎の登録者数から考えて国内におおよそ40~50万人いるであろうにじさんじファンの心を掴めず10万人を切っているとしたそれは運営、経営的な視点から見たらとても成功とは言い切れないだろう。

そもそも登録者数を大きく伸ばす方法は限られている。初配信でインパクトを強く残すか、全体が絡むような企画で目立つかぐらいだ。

すぐ数字を比べると怒ってしまうファンがいるのは承知である。なのでこの数字はあくまで一つの参考データぐらいに考えていただきたい。

そして登録者数よりも大事なのは濃いファン層がどれほどいるかだろう。

先日話題になったスパチャランキングでホロライブが上位を独占していた中で自分が驚いたのは、その中で10位に食い込んできた登録者数約20万人、あにまーれ所属の因幡はねるの存在。

彼女のファン層は因幡組と呼ばれ、単推しの傾向が強いことで有名である。そのためファンのお金は一極集中し、登録者が2倍も3倍もいるホロライブ勢に引けを取らない収益を獲得している。

にじさんじ内で8/26現在、10万人以上の登録者数を持つのは79名。だがしかし、その数字に見合う収益、同時接続者数を稼げているのは果たして何人いるだろうか。自分の肌感覚だが10~20万のライバーの半分程度は数字に見合う収益はないだろう。なぜならにじさんじの箱推し登録者によってその数字が成り立っているからだ。

そのため登録者が10万人を超え、一見成功しているように見える配信者でも同接数百人、少ない収益で、後から出てきて伸びた新人に追い抜かされる現実がそこにある。300/12万人だとすると登録者の0.25%しか見ていない計算である。20万からほとんどの配信で数千人集めている因幡はねるの例とは大違いである。企画ものだとゲスト次第では1万を超えることもざらにある。

また、某noteの記事を読んだ際に気付いたのは、にじさんじライバーは他チャンネルの企画で見る機会は多いと感じるが、にじさんじライバーが企画して自分のチャンネルでゲストを招いた放送をする機会があまりないと感じる。ゲストを立てる放送と言えば、犬山たまきがいい例である。あのチャンネルの放送は9割がコラボ企画である。一見ただの売名行為に見えるが登録者40万人を超える人気を獲得している。これはコラボ企画により多方面から流れてくる視聴者がいて、佃煮のりおの画力などの唯一性を持ち合わせたコンテンツでファンを獲得している結果であろう。これと違って、にじさんじ内でコラボしても新たなファン層はあまり増えず、コラボを通して大きく伸びることは期待しにくい。

このような目に見えている数字とは裏腹に結果を生み出せていないライバーが増えつづけた場合、にじさんじプロジェクト全体が破綻することにも繋がりかねない。また、時間が経って、人気ライバーが引退してしまった場合、そこに繋ぎ止められていたファンも界隈から消え去り、これがコミュニティの一生の最後に当たる部分になってしまうだろう。

 

ではこの終わりをなるべく引き延ばすためにカギとなるものは何なのか。

ズバリ、それは海外展開である。ホロライブの数字の伸びの直接的な要因がここにあることも、にじさんじがこれに成功していないことも周知の事実だろう。(にじさんじの海外用公式アカウントが存在している時点で海外進出に消極的でないことは確実)

 

国内市場でのVの需要も供給も既に飽和状態に近い。ならばにじさんじが固めた国内市場をホロライブが後追いで飲み込んだのと同じように、ホロライブが作り上げた海外のファンベースをにじさんじが取り込めばいいだけの話である。

しかしこれは現状のにじさんじのやり方ではおおよそ不可能だろう。

 

停滞した現状を脱するためにいちからが取るべき3つの施策案

にじさんじにとっての「桐生ココ」となる人物を見つける

一見現実性に欠けると思われるかもしれないが、実は可能性はある。別に何もアメリカ人を連れてこいって言ってるのではないから。ネイティブ並みに英語が出来る日本人、すなわち帰国子女や留学経験者、ハーフが複数人いればホロライブの海外市場に食い込めるだろう。

これの弊害になるのはおそらく現在の経験者のみのオーディション形式である。運営側からしてみれば、実績もない、何をしでかすかわからない人をデビューさせるのは取りたくないリスクだろう。しかし経験者だけで成り立つ業界なんてそもそも存在しない。役者、アイドル、芸人、ミュージシャンどれをとっても最初はみな未経験者だ。そこから養成学校に通ったり、スカウトやオーディション後にレッスンを受けたりと時間をかけてスキルを磨く。それをライバーでも同じことをすればいいし、企業経営には付き物であるリスクを負うしかない状況である。

今のVTuber界隈はニコニコの成り代わりみたいなものだと自分は捉えている。企業勢はほぼ全員元ニコ生主や歌い手であるし、年齢層も若い人もいるが30手前の人も少なくない。ということはいずれV界隈の代わりになるものが出現し、世代交代が起こるだろう。そのような先の成長を見据え、V界隈は経験者至上主義を抜け出さなければいけないのかもしれない。

加藤純一が、VTuberを見ても、彼に見えてるのはその前世のニコ生主であるというように言っていた。そしてそのような人は多分一定数いる。自分自身、好きだった歌い手がVになったと知ったとき、あまりそのVにあまりハマらなかったし、そのVの陰にいつも歌い手が見えていた。

 

②今いるライバーを上手く活用

にじさんじ内で英語が出来るのはおそらく星川サラ、夢追翔、健屋花那ぐらいだろう。しかし全員既に一定の人気を得たライバーであり、今からの方向転換は難しいだろう。この中で一番可能性を秘めてるのは赤井はあととも交流のある星川サラかもしれないがその後はいちからの企業努力次第としか言えない。星川本人は英語による配信はあまり取り組む見込みがないので。その点、ホロライブは直接は言っていないが、桐生ココのデビューに始まり、ライバーたちが積極的に英語のコメントに反応したり、概要欄に英語を書いたり、企業努力が端々に見えている。

 

③IDなどと同様に英語圏からライバーをデビューさせる

これは①と違って桐生ココを5人探してこいみたいな話なので難しいかもしれない。そもそも海外拠点を増やす余裕が今のいちからにあるのかという問題と、社内に英語に長けていて、海外展開を牽引できる人材がいるのかという懸念点もある。また、英語圏と一口で言ってもアメリカ、イギリス、オーストラリアなど様々であり、一括りにはできない。差別問題などもあり、文化的にも厳しい話。

 

しかしどの策も簡単でないからと言ってずっと現状の問題から目を背けてばかりではいちからは潰れる。

また、にじさんじプロジェクト以外のいちからの事業はどれも成功しているような印象はあまり受けないため、抜本的な企業改革が必要かもしれない。

しかし、企業としての評価を考えた場合、いちからは、萌木雄太氏が秘密保守違反で契約解除となって事例や、真堂雷斗の事件然り、問題は起きているが、適切に対処しているという印象を受ける。

一方で、ホロライブ側のカバー株式会社は契約違反の新人を最初は解雇せず謹慎処分に留める、度重なる権利と収益化の問題など、起きた問題をまるでなかったかのしようとする対応である。

(ちなみに白上フブキは配信内で「運営バカ野郎!と思うことはあるが、運営とライバーは密接な距離にあり、気軽に意見を話せる環境。自分が引退する時は運営を信用できなくなったときだ」と語っていたように、ライバー側は杜撰な管理体制は問題視している一方でまだ信頼は残されている様子が見受けられる)

 

余談だが、魔乃アロエの件に関してはここでは深堀りする気はないが、自分自身としてはVを見る時はそれ以前の人物像や活動はあまり関係ないと思っています。情報漏洩以外でも彼氏疑惑とかで叩かれていましたが、タレントのプライベートにファンがとやかく言うのは少し違うと思います。引退が決定してしまいまったのは悲しい事実ですが、ホロライブの信用回復の要因になるといいでしょう。

そもそもV視聴者の多くはVとしての活動を何か絶対的にその人の評価を決定付けるものかのように語っている人が多いイメージ。しかしやっている側はただ別名義で、別の場所で活動しているぐらい軽い捉え方もできるので、あまり深く考えずに面白いRP見てるぐらいの気持ちで見るとより素直に楽しめるんじゃないでしょうか。

 

Part2. にじさんじライバーのおおよその収入を予測する

記事の後半部分です。

前半とは特に関係ないですが自分がこういうお金の話とか好きなだけで書きました。また、お金を稼ぐのもそうですが、何より本人の満足度が大事だと思ってますので悪しからず。

しかし配信稼業をやる以上、それに大きく時間を割かれており、他に大きな収入源を持っている人は少なそうだと考えるとファンとしても気にしなければいけない点かなと。

 

ここでは例として昨年デビューの登録者約15万人の某女性ライバーを例として取り上げる。数字を確認すればすぐに割り出せますが気にしないように。

ここ1年間でのスパチャ収益は約550万、動画視聴回数は約1150万

Youtube側に3割、運営に残りの半分ぐらい回収されてスパチャの35%程度が本人に入る、視聴回数による収益を0.1円/回と仮定するとこの時点で300万ほど。

これにメンバーシップの収益とにじさんじライバー最大の収入源であると公言されているボイス、グッズの売上貢献度による運営からのリターン、公式の放送への出演料、案件放送の報酬、所得税による手取りの減少を加味しても、平均月収30万以上はあるんじゃなかろうか。

 

新卒社会人の月収がだいたい20万であること、これに会社側からのサポートも多少なりともあると考えると十分ではないだろうか。生活にも困らないし娯楽にも手を出せる。仮にライバーに固定給があるならもはやちょっとした金持ちとまで言えるんじゃないだろうか。

そう考えると企業成功ではなく、本人の成功を考えるなら十分な気がするし、現状に不満を持つライバーは少ないのかもしれない。

 

まとめ

にじさんじはライバーを増やしたことに対するリターンを十分に獲得出来ておらず、今後の成長を目指すならば何かしらの方向転換で海外を狙うべきである

 

・ニコ生主がVになって人気が出るケースと同様に、現在日の目を見ることのないVが今後別の形で人気を得る可能性がある

 

にじさんじライバーで中間層かそれ以上の人気があればおそらく普通に生活できるし、自己実現欲求も満たせている部分が大きく、ライバー本人たちがより人気を得るために貪欲に動くことはあまり考えられない

 

以上です。